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これからの日本チェス界について

ブログを更新するのもかなり久しぶりなので、文章が下手になっていたり、ユーモアを交えようとして滑ったりするかもしれませんがご容赦ください。

さて、ご存知の通り『日本チェス協会』(以下JCA)が解散し、『National Chess Society of Japan』(以下NCS)が新たに発足しました。
それに伴い日本のチェス界の在り方に関する様々な意見がTwitter上やブログ上で活発に飛び交っております。

私もそれに便乗して私見を述べておきたいと思います。

 

 

1.JCAに関して
2.NCSに期待すること
3.プレイヤー側に関して
4.FIDE戦の増加に関して
5.日本でチェスが普及するために必要だと思うこと
6.地方のプレイヤーが東京の大会に足を運ぶということ

 


1.JCAに関して
まず『日本チェス協会』に関してですが、ネット上で囁かれていたように問題を抱えていた組織ではあったと思います。
誇張された表現や真偽不明なものも混じっていますが、JCAに関して調べると悪評ばかりが目につき、入会を躊躇う人もいたのではないでしょうか?
それについて今更書き連ねて批判することはしません。

それでも私はJCAが日本のチェス界で果たしてきた役割(大会運営、レーティング管理、機関誌の定期的な発行など)には感謝しています。
本来は直接謝辞を述べるべきでしょうが、遠方にてこの場でありがとうございましたと言わせてもらいます。

 


2.NCSに期待すること
NCS設立おめでとうございます。私を含め多くの人が新組織の発足で日本のチェス界が良い方向に発展していくことを期待しています。
新代表であるヒーバート由美子さんは海外に足を運んで国際アービターの資格を獲得し、日本の大会の質の向上や普及に取り組んでいる方です。
日本のチェス界を良くしていこうという気持ちや情熱をもってNCSを設立してくれたのでしょうから、私は応援しています。

 

私がNCSに要望を述べるとすれば、『財政の透明化』です。
残念ながらJCAでは会員の支払った年会費や大会の参加費がどのように使用されたのか不明瞭でした。

自分が払ったお金がどのように使われているのか、は気になります。
また組織がどれほどの資金力があるかで実際に行うことのできる活動の可否も見えてきます。
多分皆さんそれぞれにチェス界が発展するためのアイデアを持っているかと思いますが、
(GMに来日してもらう、大会の頻度を上げる、地方開催を増やすetc,)
それが実現可能かどうか議論するためにも財源、財政状況を知りたいです。
財源は埋蔵金などと宣う政治家はただの夢想家に過ぎません、何かをするにはお金が必要ということは社会人になってから意識する機会が増えました。

 


3.プレイヤー側に関して
JCAや過去の対戦相手に対して私が反省すべきことはいくつかあり、例えば大会に当日参加で飛び入りしたり、試合開始時刻に遅刻したこともあります。
当然これらの行為は円滑な大会運営を妨げたり、対戦相手に礼を失することになってしまい、申し訳ありませんでした。

 

個人がチェス界にできることは微力かもしれませんが、とりあえず大会に参加するだけでもそれはチェス界を盛り上げることだと思います。
たくさん人が集まるってだけでもイベントにとっては重要なことではないでしょうか。

で、人が集まって大会の規模が大きくなればそれに比例して運営の負担は上がります。
盤と駒とチェスクロックの準備だけでもそれなりの手間でしょう。
使い終わったチェスセットの片づけ、会場の机のセッティング、運営に感謝を伝える。
些細なことの積み重ねがチェス界を良くすることに繋がるハズです。

 


4.FIDE戦の増加に関して
JCA時代はGWの全日本選手権とお盆のジャパンリーグの年2回がFIDE戦でしたが、
NCSはこれに加え、ゴールデンウイークオープン(旧ゴールデンオープン)や女子選手権、シニア選手権をFIDE戦の大会として加える旨をお知らせしています。
私はFIDE戦が増えることには賛成です。
レーティングが全てではありませんが、私の場合はこの増減がモチベーションに大きく影響していますので、国内レーティングに加えて、FIDEレーティングのかかった試合の機会が増えるのは歓迎です。
何よりFIDEレーティングは世界と繋がっています。遥か彼方ですが世界チャンピオンのCarlsenともFIDEレーティングという同じステージにいます。
これってすごく素敵なことだと思うのです。国内に居ながら世界を感じられるって凄くないですか?

 

FIDE戦にすることで持ち時間と大会日程がネックになります。
FIDE戦の標準的なタイムコントロールは90分+40手で30分追加+1手につき30秒追加です。
これでは1日2試合が限度で、今まで通りの試合数を確保するために大会の日程を延ばすか、大会の日程はそのままで試合数を減らすか、の二択になってしまいます。
そのため今までの日程と試合数を確保するためにFIDE戦ではなく通常の国内レーティング戦を1日3試合する従来のスタイルを維持してほしいという意見も聞きました。

 

これは完全に私情ですが、私はタイムコントロールが下手で国内でよくある40分+1手につき30秒追加の試合ではしばしばタイムトラブルに陥るので、長い持ち時間のあるFIDE戦の方がじっくり考えることができて好きです。

 


5.日本でチェスが普及するために必要だと思うこと
JCAから引き続いてNCS会員としてチェスに関わっているプレイヤーは競技としてのチェスを趣味としてプレイしている層が大多数だと思います。
もちろんこういった人たちを増やすことは大事ですが、その下地から作っていく必要があると思うのです。
私は奨励会員でもなければ将棋道場に行くわけではありませんが、将棋のルールは知っています。たまにニコニコ動画やAbemaTVでプロの対局を覗いてみたりします。
将棋と比較するのは酷ですが、日本におけるチェスの文化的定着度はまだまだ低いです。一般人がチェスに触れる機会が無い。
2014年に羽生さんとKasparovの対局をニコニコ動画で公開したように、チェスを知らない層がチェスの試合を目にする機会を増えればいいなぁ、と思います。

 


6.地方のプレイヤーが東京の大会に足を運ぶということ
ここ数年はゴールデンオープン以外の東京での大会に参加していませんでしたが、私の場合は普段は対局機会が無い相手と当たることで経験を積みたいのと、大人数の参加者が集う大会で自分の力を試したいという動機で参加しています。

国内の主要な大会はほとんど東京で開催されており、関東圏とその他の地方で対局機会の格差があります。
また競技人口も関東圏とその他では隔たりがあり、ゴールデンオープンや百傑戦が50人以上、クラブ選手権に100人を超える参加者が集まるのに対して、地方の大会で20人以上の参加者が集まるのは名古屋オープンなどの高額賞金の付く大会を除けばごく稀です。
先ほど述べたFIDE戦の増加も対象の大会の開催地は東京であり、地方のプレイヤーにとってその恩恵は薄いと感じても仕方ないことです。

 

私は岐阜に在住していますが、全日本選手権に参加しようとした場合の費用の概算は下記の通りです。
交通費(新幹線) 往復約2万円
宿泊費(前日から大会最終日までの連泊) 約5万円
大会参加費 2万円
※JCA時代はさらに段位登録料が発生する場合がありました
これに現地での交際費や飲食費を加えると10万は越えてきます。

交通手段を夜行バスにしたり、宿泊場所にカプセルホテル、ネットカフェを利用するなどで節約は可能ですが、特に女性の方などは治安面でこれらの手段には抵抗を覚えるかと思います。

東京からの距離に比例して交通費は上がりますし、こうなると社会人はともかく地方の学生などなかなか気軽に参加とはいかなくなります。

 

私が東京と地方のチェス環境の格差を縮めるアイデアとして考えたのは、ビッグトーナメント(できればFIDE公式戦)を地方に巡業できないか、というものです。
例えばクラブ選手権の開催場所を年ごとに、東京→大阪→東京→名古屋→東京→北海道・・・と隔年で他の大都市開催にするなどです。
こうすることで普段東京まで足を運ぶのが難しいプレイヤーが参加する機会を持てたり、プレイヤー間の交流も活発になればいいなと思います。

 

 

ひとまず私が書きたいことは以上です。
冒頭でも述べましたが、久しぶりに長文を書いたので文章がかなり下手になっています、読みにくかったり趣旨が伝わりにくかったら申し訳ありません。
日本チェス界のさらなる発展を祈りつつ筆を置かせていただきます。 擱筆

author:ゆずゆぐ, category:お知らせ・雑記, 23:44
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Tata, Zurich, Gibraltar, EICC, Candidates, RTCC, Grand prix
 Tata Steel Chess Tournament 2014 L.Aronian
 Aronianが最終日を待たずして単独優勝を決めた。最後はタイムトラブルからブランダーを指して敗けたものの、トータルでは圧勝といっていい成績で、Carlsenに次ぐ2が誰であるか証明してみせた。


 Zurich Chess Challenge M.Carlsen
 ClassicalとRapidの2つのタイムコントロールのトータルを競い、ClassicalをCarlsenが、RapidをCaruanaがトップを取り、トータルでCarlsenが優勝した。ClassicalでのCarlsenは強すぎて人間じゃねー、というツイートがチェス界Twitter勢の間で流れたほどだ。


 Tradewise Gibraltar Chess Festival I.Cheparinov(タイブレークでIvanchukとVitiugovを破る)
 Zurich Chess Challengeと日程が被っていたため、裏番組扱いになってしまった感もあるが、こちらにはIvanchuk、Kamsky、Lagraveなどが有名マスターが多数参加していて、充分豪華メンバーが揃っていた。

 
European Individual Championships Tournament A.Motylev
 大会期間中、私は仕事で多忙で、ほとんどLiveを観ていないので、結果だけ書いておく。


 World Chess Championship Candidates Tournament 2014 V.Anand
 前評判では本命Aronian、対抗馬にKramnikを挙げる声が大きかったが、蓋を開けてみれば、初日にAronianを破ったAnandが、一度も首位から陥落らぬままに優勝し、Carlsenとの再戦を取り付けた。
 本命視されていたAronianは後半、首位を走るAnandを追うべく、黒で局面をかき回そうと必死だったが、それが裏目に出て、下位に沈んだ。ファンの私の観戦モチベーションも日に日に沈んだ。
 なお久々に顔を合わせたKramnikとTopalovは未だに握手しなかった。


 Russian Team Chess Championship 2014  FIDE Women's Grand Prix 2014Khanty-Mansiysk
 現在進行しているのはロシアの2大会。チーム戦と女子のGrand prix。
 前者からTimofeevの棋譜を紹介する。


 
A.Timofeev vs L.Nozdrachev 1-0
 Russia Team Chess Championship 2014 (1)
 King's Indian Defense : Normal Variation. Rare Defenses


 

 29.Nf6+(上図)
 このNを取ってしまうと、29...Bxf6 30.gxf6 Qxf6 31.Ne4 Qg7 32.Rh7 でQを失う。

 29...Kg8 30.Nge4 Ne8
 本局は白のN2騎が実によく働く。
 センターと6段目で互いに連結したNは、時にダブルBやダブルRに勝る。
 だからここからの数手は強いNを維持するために駒損覚悟で押し寄せる。

 31.Rh8+! Bxh8 32.Rxh8+ Ke7 33.Rxe8+ Rxe8


 

 ダブルエクスチェンジサクリファイス!
 アウトポストを占めるナイトのために、Rを犠牲にしました。
 ここで単純に31.Nxe8?では大して旨味がなく面白くない。

 31.d6+ Kd8
 31...Kf8??は…フォークがありますね。

 32.Qxf7
 Qxe8#とQc7#のダブルスレット。

 32...Qc6 33.Kg3
 KをQの斜線上から外して、Nxe8に対して、黒Qxe4がチェックにならないようにした。
 手順としては34.Nxe8 Qxe4 35.Qe7+ Kc8 36.Qc7#ということ。

 33...a3 34.b3
 Fritzはこのaポーンを無視しても白勝ちと出したが、念のため反撃の糸口は完全に潰しておいたらしい。

 37...c4 38.Nxe8 cxb3 39.Qe7+ Kc8 40.d7+

 


 最後の仕上げにd6をナイトのために開けます。

 40...Qxd7 41.N4d6+ 1-0
 41...Kb7 42.Qxd7+でQロストはおろかチェックメイトも目前です。
 
 ルーク(移動櫓)が敵陣の牙城を崩し、騎士がなだれ込む、まるで中世の攻城戦のようなストーリーが盤上で再現され、最近、なんだか勝ちきれない私には眩しい一局でした。
author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 20:58
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3月・4月(S94)の予定と愛知県・広島県選手権
 S93のレイティングは1862(+52)でした。自己ベストを2年ぶりに更新できました。
 次回の更新で1900台に乗せてから全日本選手権に臨むことが謹直の目標です。


 愛知県選手権2014 星取表
 私は3勝1敗で2-3位(タイブレークで2位) 全日本選手権への参加権を獲得しました。もちろん参加表明です。
 優勝は全勝のパーフェクトスコアでLewisさん、おめでとうございます。全日本にも参加されるそうです。
 ちなみに私の1敗はLewisさんにつけられたものです。ゲーム内容は後述で簡単に触れます。

 広島県選手権 
順位表
 私は2勝1敗1引で3-5位(タイブレークで5位) 
 優勝は上橋さんと吉木くん。全日本への参加権は吉木くんと小笠原くんが獲得。おめでとうございます。
 私は後半2戦の内容が酷すぎて、優勝を逃してしまいました。勝てば優勝の状況で勝ちきれないのが、私のメンタルの弱さでしょうね…

 3R 上橋さんに対して黒番で1.d4 f5 2.e4!? fxe4 3.Nc3 d5?? 4.Qh5+ g6 5.Qxd5 Nf6 6.Qxd8+ Kxd8±となってしまい、序盤で劣勢に陥りました。Dutch DefenseのStaunton Gambitは不勉強でしたが、ちょっと考えれば避けられた変化で早々にポジションを悪くしてしまったのは反省しなければいけないです。
 黒が(相手のミス無しには)勝てる局面になく、延々と劣勢を受け続けるしかないゲームでしてたが、死力を尽くして異色Bエンディングに持ち込みDraw。

 4R 吉木くんに対して黒番
 3Rで不利なポジションを受け続けることに終始した私は、続く最終戦、嘘のようにボロ敗けした(山王戦後の湘北状態)。
 1.d4 f5 2.Bg5のラインでよく分からないまま17手ぐらいで敗勢になってそのまま白のパスポーンに走られて終戦。
 2.Bg5には
2013年の東京オープンの川中さんとの試合でも敗勢になっています。

 広島遠征ではDutchのサイドラインの対策という課題が浮き彫りになったので、全日本までに対応しておきますし、Dutch以外のd4対策も手を出してみます。


 愛知県選手権 2R Lewis,A(FM) vs Takada,Y

 1.Nf3 f5 2.d4 Nf6 3.g3 e6 4.Bg2 Be7 5.O-O O-O 6.c4 d6
7.Nc3 Qe8 8.b3 Bd7 9.Bb2 c6 10.Re1 Na6 11.e4 fxe4
12.Nxe4 Nxe4 13.Rxe4 Qh5 14.Qe2 Rae8 15.Rd1 Nc7
16.h4 h6 17.c5 Bc8 18.Ba3 d5 19.Re5 Qg4 20.Kh2 Bd8
21.Rd3 Rf6 22.h5?




 狙いは23.Bh3での黒Qの捕獲ですが、緩手です。

 22...Rf5 23.Bc1 Qxh5+ 24.Kg1 Bf6 25.Bf4 g5!
 e5がアウトポストで、ここに白のNかBが置かれると面倒です。白はエクスチェンジサクリファイスしてBe5を狙ってきましたが、それを突っぱねます。

 26.Be3 Bxe5 27.dxe5 Rxe5
 このポジションになって勝てると思ってしまいました。慢心です。勝利と優勢は似て非なるものです。
 でもこの1ポーンとエクスチェンジの駒得なら相手がFMだろうが、GMだろうが勝ちにいかなければいけないポジションですし、勝たなければいけないと思います。
 昔のヘタれだった私ならこれだけ優勢でもビビッてDrawオファーしてたかもしれないので、優勢を安易にDrawで妥協しなくなったのは成長でしょう。優勢から転がり落ちての敗けは辛いですが、一時的な代償だと思うことにしています。何か新しいことに挑戦している時はすぐに結果が出なくとも不調とは言わない。

 28.Qb2 Rf5 29.Ne5 Rd8????

 


 やらかしました。Rを持った瞬間、過ちに気付きます。この時点で持ち時間は3分 vs 8分と時間・局面ともに優勢でしたが、チェスは1手のブランダーで全てがブチ壊れる繊細さがあります。それが名局の美しさを引き立て、また多くのプレイヤーを泣かせてきました。自分は泣くことの方が多いですが。

 30.g4 Qh4 31.gxf5 exf5 32.Ng6 Qg4 33.Qh8+ Kf7
34.Qh7+ 1-0
 
 34...Kf6 35.Bd4+ Qxd4 36.Rxd4でQが落ちるので投了。


 優勢になると油断して心のエアポケットに嵌りがちなのが私の悪癖で、今月の名古屋チェスクラブの例会でもこんなことをやらかしている。

 


 白が私です。1ポーンアップの異色Bエンディング、Drawっぽい局面を捻じりまわして勝ちの局面にしました。
 1.Kb8 〜 2.a8=Q Bxa8 3.Kxa8で白勝ちなのですが、何を血迷ったのか、長いエンドゲームの終わりが見えて安堵したのか、気が急いたのか…1.a8=Q?? Bxa8でDrawにしていまう痛恨のミス。
 
 こういう取りこぼした0.5ポイントの積み重ねが後々響いてきそうで怖いですが、S94はここまで3勝と上記の1引で好調が続いています。


 最後にS94の予定です。
 
 3月23日(
) 百傑戦1日コース
 3日コースに出たいところですが、仕事の都合上出られなさそうなので、せめて1日コースにはということで。
 45分指し切りでの成績はあまりいい思い出がないですが、例年の諸大会の1日コースのレベルなら全勝優勝が目標になります。


 3月30日() 静岡県選手権
 3月30日は他にも北海道選手権・東北選手権・大阪府選手権(アンパッサン)でも地区予選が開かれ、どこに参加しようか迷いますが、日帰りで行ける静岡県選手権にしました。

 4月12日() 岐阜チェスサークル例会
 公式戦ではありませんが、OTBを指せる機会なのでぜひ東海圏の方はご参加ください(宣伝)。

 4月6・23・30日 名古屋チェスクラブ例会
 出られる限りは出るつもりです。



 3月4月は全日本選手権の地区予選の後半とあって、まだ権利を持っていない参加希望者にとっては正念場になります。地区予選では8人つき1枠追加されていくので、参加することが枠拡大の貢献になります。大会への参加を迷っている方はぜひ前向きに検討してみてください。
author:ゆずゆぐ, category:Chess Diary, 07:00
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1月・2月(S93)の予定と新年チェス大会2014
 S92のレイティングは1810(+35)でした。久々に1800台に復帰です。理由は解りませんが、秋から冬場は得意な季節です、多分夏の暑さよりは冬の寒さの方が体調がいいのでしょう。

 2月と3月は全日本選手権の予選が各地で開催されますが、とりあえず今のところ私が出る予定は
 2月2日(
) 愛知県選手権
 3月21・22・23日 全日本百傑戦 ※21日はBye申請で22日から参加になるかもしれません

 3月30日() 静岡県選手権

 どこかで全日本の参加権を獲得できればいいな、と思ってます。
 まずは地元の愛知県選手権で火蓋が切って落とされます。ホームグラウンドですからね、ここですんなりといきたいものです。


 今年の指し始めは1月12日(日)の新年チェス大会でした。結果は1.5/4と奮わず。
 優勢からの勝ち方が見つけられないチェスでした。特に下記の局面から勝てなかったのは未熟としか言い訳できません。


 

 Hiebert,K vs Takada,Y Position after 13.Kf1
 
 e5を突いてのブレイクが入り、白はキャスリングの権利を消失。
 この時点で黒が指しやすいことは分かっていましたが、正しく攻められませんでした。

 13...Re8 14.Nd2 Bd7 15.g3
 ここで15...d4!があることを帰宅後のFritzに指摘されるまで気付きませんでした。IQPポジションの勉強不足です。
 15...d4 16.Nf3 Qd5干
 15...d4 16.cxd4 Qd5 17.Kg1 Bc6 18.Rh2 Qxd4干

 15...Qh5 16.h4 Bg4
 この白マスBはBd7-Bc6から、d4を突いて、a8-h1のダイアゴナルをコントロールした方が良かった。
 そもそもd4が浮かんでいないのだから、Bc6も浮かばないのは仕方ないのですが…。

 17.Kg2 Re7 18.Rae1 Rae8
 黒のeファイル支配が弱まり、R交換が進んでその後Drawに終わりました。

 IQPポジションの指し方、次の大会までに練習しておきます。
author:ゆずゆぐ, category:Chess Diary, 01:42
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2013年下半期の主要大会まとめ
 更新を放置していましたが、とりあえず2013年後半の主要大会の結果をまとめておきます。

 Women's World Championship Match Hu 5.5-1.5 Ushenina
 PCA Cup 2013 A.Grischuk
 World Junior Chess Championship 2013 
 Open 余泱漪 Girls A.Goryachkina
 Sinquefield Cup Tournament M.Carlsen
 Paris FIDE Grand Prix F.Caruana & B.Gelfand
 Topalov-Laznicka Match Topalov 4.0-2.0 Laznicka
 Baku Open 2013 P.Smirnov

 Bilbao Masters Tournament 2013 L.Aronian
 Kings Tournament 2013 F.Caruana
 66th Russian Championship Superfinals 
 P.Svidler I.Nepomniachtchi
 Cap D'Agde Tournament E.Bacrot
 FIDE World Team Championship 2013 
 Russia(Kramnik・Grischuk・Karjakin・Nepomniachtchi・Vitiugov)
 London Chess Classic 2013 N.Nakamura
 Anand-Carlsen World Championship Match 
 M.Carlsen 6.5-3.5 V.Anand
 
 2013年下半期のチェス界の一大ニュースとして、新チャンピオンM.Carlsenの誕生について触れないわけにはいきません。ド素人の私の印象は、『Kasparovの後継者だと思ったらKarpovになってた』で、終盤戦の強さが際立っていました。
 これでCarlsenはFIDEレイティングのトップに世界チャンピオンのタイトルも加わり、文句なしに世界最強のプレイヤーになりました。
 まだ23歳の彼が、果たして王位に何年君臨し続けるのか楽しみです。



 李超 vs L.Aronian 0-1
 
FIDE World Team Championship 2013
 Queen's Gambit Declined: General

 

 32.Rg3(上図)
 Aronianの実戦譜から目を惹いた局面を載せておきます。

 32...Nxh2!
 g5のRが浮いていますが、メイト包囲網を作るために捨てます。

 33.Rxg5
 33.Kxh2 Rh4+ 34.Kg1 Rxg3+は黒がエクスチェンジの駒得で、白にその代償がありません。

 33...Nxf3 34.Ra8+ Ke7 35.Ra7+ Kd6 0-1
 36...Rh4#のスレットがあり、それを防ぐ36.Rxh5には36...Rg4で37...Rg1#が避けられません。
 連続チェックが永久には続かない局面なので、白はここで投了です。
author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 02:44
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11月・12月(S92)の予定と諸々の結果
 S91のレイティングは1775(+23)でした。とりあえず久々の増加でホッとしましたが、最近の試合内容を考えると手放しでは喜べません。

 前回の更新から、今回までの間に参加した大会の成績がこれ。
 名古屋オープン 3.0/6 7〜9位グループでタイブレーク8位
 東京オープン 3.0/6 14位〜26位グループでタイブレーク18位
 ジャパンオープン 3.0/8 34位〜40位グループでタイブレーク34位
 中部快速オープン 3.0/6 4〜7位グループのタイブレーク7位

 どの大会も5割を超えることなく終わりました。
 最近勝ち越してないな、と思って調べてみると3月の大阪府選手権以降勝ち越した大会が無かったです。

 年内の出場予定だった大会はこれで全て終了しました。
 12月のクリスマスオープンは参加するかどうかはまだ未定です。

 私のTwitterアカウントをフォローしてくださっている方はご存じだろうが、コミPo!で漫画描いてるので、それを年末年始の休みで使って、別のブログにまとめる予定です。
author:ゆずゆぐ, category:Chess Diary, 09:19
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World Cup 2013
 World Cup 2013 V.Kramnik
 Kramnikの優勝は予想の範囲内だったが、強豪が順調に勝ち残るとは限らないのがノックアウト方式の怖いところで、特にTomashevskyの活躍が目を惹いた。Aronian、Morozevich、Kamskyを押しのけてベスト4に駒を進めた。
 選局は後述して、まずは他の大会の結果にも触れておく。


 14th Karpov Poikovsky tournament P.Eljanov
 最下位のCheparinovは最終日に何とか1勝したが、その1勝がなかなか面白い。
 I.Cheparinov vs E.Sutovsky 1-0
 Nフォークを指されるのを承知で14.Rg1-16.g4のダイレクトアタック。Kが戦場を闊歩するエキサイトな局面で黒のチェックを紙一重で躱して、気づけば逆に黒Kを追い詰めていた。


 Spanish Championship Tournament I.Salgado Lopez
 優勝者のゲームでチェックメイトの手筋が綺麗だったのが下図の局面。


 
 
 
A.Chueca Forcen vs I.Salgado Lopez 0-1
 Position after 43.Rb1


 43...f1=Q!
 このポーンをどうやってプロモーションさせるかではなく、成り捨ててしまう。

 44.Rxf1
 絶対手。白にf1をRで埋めさせてKの逃げ道を潰してしまう。

 44...Ra2+ 45.Kg1
 だからKの延命を図るならここで45.Rf2 Rxf2+ 46.Kg1とRを捨て返す必要があったのだが、結局それは駒損でアウト。

 45...Rg2+ 46.Kh1 Rxg3+ 47.Kh2 Rg2+ 48.Kh1 Ra2+ 0-1
 49.Kg1 Bh2# (Rを捨てて延命できるが実質無意味なので省略)
 Torre vs Laskerを彷彿させるコンビネーションでゲームセット。
 

 67th Moscow Blitz Championship Tournament S.Karjakin
 気になったのはUlko vs Morozevichで、どこかで見たことがあると思ったらTal MemorialのGelfand戦と同じ序盤を辿っていた。
 Gelfand戦では、Morozevichのエクスチェンジサクリファイスに対して、Gelfandがダブルエクスチェンジサクリファイスで切り替えして勝利している。
 今回は15...Be5が白の陣営を強固に抑え込む要石として働いた。
 白がfファイルを食い破れずにいる間にMorozevichがg・hポーンを押して寄せきった。


 閑話休題、World Cupの棋譜を紹介しよう。

 
G.Kamsky vs S.Mamedyarov 1-0
 World Cup 2013 4-1
 Sicilian Defense: Paulsen. Bastrikov Variation

 

 17...Ne4(上図)
 e4に入ったNを取る手はどれも良くない。
 18.Nxe4 dxe4はどちらかのBが落ちるかエクスチェンジダウン。
 18.Bxe4 dxe4もd2のBが浮いており、これを守って19.Rd1 b4では黒のQサイドの攻めが早い。それにb1-h7を貫く白マスBを手放しては攻めきれないだろう。
 一見ありそうな、18.Rxe4?! dxe4 19.Nxe4は19...h6で次に黒に20...Bxe4 21.Rxe4 Rxd2の狙いがあるために20.f5を突けない。20.Nd6 Bxd6 21.exd6 Qxd6 22.f5 e5からジリ貧でエクスチェンダウンによる劣勢が残る。
 さりとて18.Bc1などと逃げていると18...g6でf5を防がれて攻めが止まる。

 18.f5 Nxd2 19.fxe6 Ne4 20.exf7+ Kh8
 だから駒損を承知でポーンを食い込ませる。
 次に考えたのはe4に居座った黒Nを消して、白マスBを働かせること。

 21.Nxd5! Bxd5 22.Rxd5
 

 

 22...Bxe4?は23.Bxe4で黒K頭上が支えきれない。23...h6 24.Qf5で白勝ちです。
 あと特筆しておくべきは、21.Nxe4 dxe4 22.Rxe4には22...Rxd3があるので、本譜の手順が正着です


 22...g6 23.Ref4 Kg7?
 24.Bxg6を警戒しての23...Kg7だが、g6を守るのは23...Qc6が正着だった。

 24.e6
 23...Qc6ならこのポーンは突けなかったからだ。
 25.f8=Q+ Rxf8 26.Rf7+ Rxf7 27.Rxf7+ Kg8 28.Qxh7#のメイトスレットが出来ている。

 24...Rf8 25.Qe3
 今度はQを黒マスでプレイさせる。a1-h8のダイアゴナル上でチェックをかけたい。まずは26.Qd4+を狙う。

 25...Bc5
 防ぐ。

 26.Qe1
 今度は27.Qc3+狙い。

 26...Bd6 27.Rh4
 ちなみに26...Bb6は27.c4で28.Qc3+が実現する。

 27...Be7 28.Qe3 h5
 29.Qh6+ Kg8 30.Qxh7#を防ぐためにはこうするしかない。
 28...Bxh4? 29.Qd4+ Kh6 30.Qxh4+ Kg7 31.Qf6+ Kh6 32.Rf4 Qxf4 33.Qxf4+ Kg7 34.Qd4+ Kh6 35.Qxd5±

 29.Qd4+
 これでa1-h8のダイアゴナル上でチェックができた。

 29...Kh6 30.Rxh5+! 1-0

 


 30...gxh5 31.Rf6+ Kg7 32.Rg6+ Kh7 33.Qg7#
 30...Kxh5 31.Qxd5+ Kh6 32.Qe4 Rg8 33.Rf3
 ここから分岐はあるが詰む。一例を挙げておく。
 33...Qc5 34.fxg8=N+ Rxg8 35.Qf4+ Kg7 36.Qf7+ Kh6 37.Qxg8 Qh5 38.Qh8+ Kg5 39.Rg3+ Qg4 40.h4+ Kf4 41.Qb8+ Bd6 42.Qxd6#

author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 05:43
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ジャパンリーグ2013/9月、10月(S91)の予定
 ジャパンリーグ 3勝3敗1引。
 上位者に勝つことができず、内容も冴えずであまりぱっとしない結果でした。
 初日の連敗スタートからすれば5割に戻せただけ御の字でしょう。
 JCAのレイティングは落としてしまいましたが、FIDEレイティングは規定試合数に乗ったようで、1875が付きました。意外と高い数字が付いたのは嬉しい誤算です。(計算ミスじゃないよね…)
 大会は小島さんと南條さんの同時優勝。おめでとうございます。(タイブレークの順位問題の件は次回のチェス通信の対応を待ちたいと思います)


 さて、レイティングの変動ですが、S90は1752(-41)と大幅減。
 さすがにここでレイティングの減少を底打ちにしないと拙いですね。
 私が四季の中で最も疎ましく思っている夏が終わり、過ごしやすい秋がやってきました。年々地球温暖化の影響か短くなっているのが哀しいですが…。
 例年9月〜12月はレイティングが上がる周期なので、ここからV字回復させていきます。
 とりあえず9月1日の名古屋チェスサークルの例会を3戦2勝1引で終え、出だしは好調です。
 後は今まで私を苦しめてきた黒番でのEnglish Opening対策に目途が付きそうなのもいい感じです。

 
名古屋オープン2013 9月22日()、23日()
 
高額賞金が魅力で、毎年強豪が集う名古屋オープンは、地元民にとってはハイレベルな大会をホームグラウンドで戦える、心待ちにしているイベントです。
 2000年代の優勝者を見てみると遠征組ばかりなので、そろそろ東海勢が頑張らないといけないのですが、果たして…。


 ブリッツトーナメント 9月29日()
 名古屋チェスサークルの非公式戦の興行。
 今回の商品は『ボビー・フィッシャーを探して』のDVDで、一般のレンタルビデオ店では中々お目にかかれない代物なので、この機会に手元に置くべく、優勝を狙います。
 私は一度だけ岐阜の県立図書館で視聴しましたが、もう記憶も薄らいでしまっています。
 当時は主人公のジョシュはフィクションの人物だと思っていましたが、実在の人物でした。
 chessgames.comにもページがあります。 
Joshua Waitzkin
 
 東京オープン2013 10月12〜14日
 去年の同大会の成績は4.5/8でしたので、今年は5ポイントを目指します。多分レイティング的にはAクラスに分類されると思いますので、そちらでの優勝も目標にしておきます。

 芸術(チェス)の秋、文化(チェス)の秋、スポーツ(チェス)の秋。
 いつやるの? 今でしょ!!

author:ゆずゆぐ, category:Chess Diary, 03:07
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Dortmund Sparkassen Chess Meeting 2013
 Beijing FIDE Grand Prix 2013 S.Mamedyarov
 
Dutch Championship 2013 W.Spoelman
 
46th Biel Chess Festival M.V-Lagrave
 
Dortmund Sparkassen Chess Meeting 2013 M.Adams
 
100th British Championship D.Howell

 ドルトムンドはAdamsとKramnikの首位争いが盛り上がった。最終日に直接対決となったがあっさりDrawでAdamsが優勝。
 優勝者のゲームから私が選局するなら3Rの
F.Caruana戦
 中盤のアクティブなRの差し回しは27...Rxc3+!で最高潮を迎える。

 フィニッシュが美しかったのは
A.Naiditsch vs I.Khenkin 1-0
 

 

 33...Qxb6(上図)
 白は1ポーンダウンしましたが、ダブルBが気持ちよく貫通しています。Rもセブンスランクに配置されて何が起こる予兆は充分。

 34.Rxf7! Kxf7
 35.Rxf8#があるので取る以外ない。
 これでKを包囲網の中へ引っ張り出す。

 35.Qf4+ Ke8 36.Qxf8+ Kd7 37.Bb5+ 1-0
 最後はディフレクション(ずらし)で投了に追い込んだ。
 37...Qxb5 38.Qd6+ Ke8 39.Qe7# or 37...Kc7 38.Qe7+ Bd7 39.Qxd7#


 さて、今月のメインイベントはWorld Cup
 1回戦が終わって、Aronian、Caruana、KramnikなどスーパーGMは順当に突破。SvidlerとMorozevichが格下に黒星を喫して一瞬ひゃっとさせてくれたが、タイブレークで勝ち抜けた。
 私はL.Aronian、R.Robson、A.Dreevの3人を応援している。

author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 23:11
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Recent tournament in June
 Tal Memorial 2013 B.Gelfand
 GelfandはAlekhine Memorialに次いでこれで2大会目の優勝。

 Morozevichのエクスチェンジサクリファイスにダブルエクスチェンジサクリファイスで応酬

 FIDE World Rapid and Blitz Chess Championships
 Rapid S.Mamedyarov  Blitz Le Quang Lieml 

 French Team Championship 2013 Clichy (Jakovenko, Vachier-Lagrave, Fressinet, Van Wely, So, Rapport, Tregubov, Hamdouchi, Pelletier)
 Lagraveが対戦相手を27手でツークツワンクに追い込んだ一局が印象的。

 Ukrainian Championship 2013 Y.Kryvoruchko

 210手黒勝ち。私が今までチェックした実戦譜で最長。

 8th Edmonton International Tournament Z.Bruzon
 Bruzonが7勝2引と大暴れして、2位に大差をつけての優勝。


 66th Russian Championship Higher League Tournament E.Inarkiev

 Geneva Chess Masters 2013 S.Mamedyarov

 Cez Trophy Navara-Hou Match Hou 4.0-3.0 Navara
 Carlsen-Predojevic Rapid Match Carlsen 2.5-1.5 Predojevic



 6月はRapidでのMamedyarovの好調が目立った。
 もちろんClassicalでも良い棋譜がある。Tal Memorialの初戦だ。

 
H.Nakamura vs S.Mamedyarov 0-1
 Tal Memorial 2013 (1)
 
Queen's Gambit Declined: Ragozin Defense. Alekhine Variation


 

 19...Nxf2!(上図)
 白の乱れたキングサイドポーンを根本が崩して、白Kを丸裸にする。

 20.Kxf2 Bxf2 21.Kg1
 21...Bc5+と21...Ng4+を同時に防ぐ手がない。
 21.Nd4では21...Bc5 22.Be3 Qe5の後d4を支えきれなくなる。

 21...Bxg3
 これで白Kの前の3ポーンが全滅。加えてe1のRが逃げられずエクスチェンジだ。
 後は黒のN、Q、Rが頭上からドンドンドンとキングハントにやってきて10手後に白投了。

author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 04:28
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