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World Cup 2013
 World Cup 2013 V.Kramnik
 Kramnikの優勝は予想の範囲内だったが、強豪が順調に勝ち残るとは限らないのがノックアウト方式の怖いところで、特にTomashevskyの活躍が目を惹いた。Aronian、Morozevich、Kamskyを押しのけてベスト4に駒を進めた。
 選局は後述して、まずは他の大会の結果にも触れておく。


 14th Karpov Poikovsky tournament P.Eljanov
 最下位のCheparinovは最終日に何とか1勝したが、その1勝がなかなか面白い。
 I.Cheparinov vs E.Sutovsky 1-0
 Nフォークを指されるのを承知で14.Rg1-16.g4のダイレクトアタック。Kが戦場を闊歩するエキサイトな局面で黒のチェックを紙一重で躱して、気づけば逆に黒Kを追い詰めていた。


 Spanish Championship Tournament I.Salgado Lopez
 優勝者のゲームでチェックメイトの手筋が綺麗だったのが下図の局面。


 
 
 
A.Chueca Forcen vs I.Salgado Lopez 0-1
 Position after 43.Rb1


 43...f1=Q!
 このポーンをどうやってプロモーションさせるかではなく、成り捨ててしまう。

 44.Rxf1
 絶対手。白にf1をRで埋めさせてKの逃げ道を潰してしまう。

 44...Ra2+ 45.Kg1
 だからKの延命を図るならここで45.Rf2 Rxf2+ 46.Kg1とRを捨て返す必要があったのだが、結局それは駒損でアウト。

 45...Rg2+ 46.Kh1 Rxg3+ 47.Kh2 Rg2+ 48.Kh1 Ra2+ 0-1
 49.Kg1 Bh2# (Rを捨てて延命できるが実質無意味なので省略)
 Torre vs Laskerを彷彿させるコンビネーションでゲームセット。
 

 67th Moscow Blitz Championship Tournament S.Karjakin
 気になったのはUlko vs Morozevichで、どこかで見たことがあると思ったらTal MemorialのGelfand戦と同じ序盤を辿っていた。
 Gelfand戦では、Morozevichのエクスチェンジサクリファイスに対して、Gelfandがダブルエクスチェンジサクリファイスで切り替えして勝利している。
 今回は15...Be5が白の陣営を強固に抑え込む要石として働いた。
 白がfファイルを食い破れずにいる間にMorozevichがg・hポーンを押して寄せきった。


 閑話休題、World Cupの棋譜を紹介しよう。

 
G.Kamsky vs S.Mamedyarov 1-0
 World Cup 2013 4-1
 Sicilian Defense: Paulsen. Bastrikov Variation

 

 17...Ne4(上図)
 e4に入ったNを取る手はどれも良くない。
 18.Nxe4 dxe4はどちらかのBが落ちるかエクスチェンジダウン。
 18.Bxe4 dxe4もd2のBが浮いており、これを守って19.Rd1 b4では黒のQサイドの攻めが早い。それにb1-h7を貫く白マスBを手放しては攻めきれないだろう。
 一見ありそうな、18.Rxe4?! dxe4 19.Nxe4は19...h6で次に黒に20...Bxe4 21.Rxe4 Rxd2の狙いがあるために20.f5を突けない。20.Nd6 Bxd6 21.exd6 Qxd6 22.f5 e5からジリ貧でエクスチェンダウンによる劣勢が残る。
 さりとて18.Bc1などと逃げていると18...g6でf5を防がれて攻めが止まる。

 18.f5 Nxd2 19.fxe6 Ne4 20.exf7+ Kh8
 だから駒損を承知でポーンを食い込ませる。
 次に考えたのはe4に居座った黒Nを消して、白マスBを働かせること。

 21.Nxd5! Bxd5 22.Rxd5
 

 

 22...Bxe4?は23.Bxe4で黒K頭上が支えきれない。23...h6 24.Qf5で白勝ちです。
 あと特筆しておくべきは、21.Nxe4 dxe4 22.Rxe4には22...Rxd3があるので、本譜の手順が正着です


 22...g6 23.Ref4 Kg7?
 24.Bxg6を警戒しての23...Kg7だが、g6を守るのは23...Qc6が正着だった。

 24.e6
 23...Qc6ならこのポーンは突けなかったからだ。
 25.f8=Q+ Rxf8 26.Rf7+ Rxf7 27.Rxf7+ Kg8 28.Qxh7#のメイトスレットが出来ている。

 24...Rf8 25.Qe3
 今度はQを黒マスでプレイさせる。a1-h8のダイアゴナル上でチェックをかけたい。まずは26.Qd4+を狙う。

 25...Bc5
 防ぐ。

 26.Qe1
 今度は27.Qc3+狙い。

 26...Bd6 27.Rh4
 ちなみに26...Bb6は27.c4で28.Qc3+が実現する。

 27...Be7 28.Qe3 h5
 29.Qh6+ Kg8 30.Qxh7#を防ぐためにはこうするしかない。
 28...Bxh4? 29.Qd4+ Kh6 30.Qxh4+ Kg7 31.Qf6+ Kh6 32.Rf4 Qxf4 33.Qxf4+ Kg7 34.Qd4+ Kh6 35.Qxd5±

 29.Qd4+
 これでa1-h8のダイアゴナル上でチェックができた。

 29...Kh6 30.Rxh5+! 1-0

 


 30...gxh5 31.Rf6+ Kg7 32.Rg6+ Kh7 33.Qg7#
 30...Kxh5 31.Qxd5+ Kh6 32.Qe4 Rg8 33.Rf3
 ここから分岐はあるが詰む。一例を挙げておく。
 33...Qc5 34.fxg8=N+ Rxg8 35.Qf4+ Kg7 36.Qf7+ Kh6 37.Qxg8 Qh5 38.Qh8+ Kg5 39.Rg3+ Qg4 40.h4+ Kf4 41.Qb8+ Bd6 42.Qxd6#

author:ゆずゆぐ, category:Tournament report, 05:43
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